デンマークの人魚姫像は本当にがっかり?世界三大がっかりを観に行くべきか?

デンマーク観光といえばまず最初に思いつくのがかの有名な「人魚の像(Den Lille Havfrue)」通称人魚姫。とにかく有名ですがその知名度の大半は世界三大がっかりという不名誉な称号によるものです。デンマークを旅行する際に、わざわざ見に行くべきなのか迷う人も多いのではないでしょうか?この記事を読めば人魚姫を見に行くべきかどうかがわかります。

人魚の像とは?

まずはおさらいをしておきましょう。人魚の像(Den Lille Havfrue)は彫刻家エドワード・エッセンにより1913年に作られました。もともとカールスベア社長のカール・ヤコブセンが、王立劇場でバレエの『人魚姫』を見て着想を得たと言われています。その後壊されたり落書きされたり投げ出されたりと紆余曲折があり、現在にいたります。こんなに有名な観光地の彫刻が不遇な扱いを受けているのも珍しいです。

世界三大がっかりの理由

そんな人魚姫はなぜがっかりスポットと呼ばれてしまうのでしょうか?実は残りの三大がっかりであるマーライオン(シンガポール)、小便小僧(ベルギー)と比べても、その理由は明確だったりします。

①小さい

前情報無しで見ると確実にこれは思います。全長は約80cmとかなり小さいです。この小さい像に世界中の観光客が集まっているのですから、実際の感覚はもっと小さく見えます。観光ガイドなどの写真ではそこそこの迫力を感じるかもしれませんが、それは大きな間違いです。このギャップががっかりにつながっていることは間違いありません。(ちなみに小便小僧はもっと小さいです)

②背景が工場地帯

これもかなりがっかりです。せっかくの観光地なので、思い出にいっぱい写真を撮りたいと思う方は多いはず。しかし実際に撮ってみると、人魚の後ろには工場地帯が映り込みます。あまりイメージが湧かないのであれば、三重県四日市市のコンビナートが背景にあると考えてみてください。かなり萎えますよね。距離としてはそこそこ離れているものの、なんとなく人魚の後ろには広大な海と、岩や島程度の絵を期待したくなります。像の小ささは知っていたものの、背景にまで気にしていなかった観光客はこの点でがっかりです。なかなか隙が無いですね・・・。

③足がある

これは観光ガイドなどでもよく見ればわかることではあるのですが、なかなかの盲点だったりもします。おそらく日本人の99%以上が人魚といえば、下半身は魚の形をしていると思うはず。しかし残念ながらこの人魚の像には普通に二本の足があるのです。

ただの小さい女性が岩に乗っているだけじゃん!と思われた方、その通りです。ここまでがっかりポイントが多いと逆にがっかりしないかも?と思ったりもします(?)。ちなみにこの人魚の像のモデルはバレエ「人魚姫」のプリマドンナを務めたエレン・プライスという方、になるはずがモデルを拒んだため、作者のエドワード・エッセンの妻と言われています。人間がモデルなので仕方ありません。

人魚の像を観に行くべきか?

ここまで厳しい意見を述べてきましたが結論、行くべきだと思います。ここまでがっかりで有名な場所は珍しいですし、帰国後の土産話でも確実に話は盛り上がります。あとアクセスがそこまで悪くないのもポイントです。コペンハーゲン中央駅からちょっとだけ離れてはいますが、地下鉄でエスターポート駅まで行き、カステレット要塞を散策しながらのんびり向かうのがおすすめです。人魚姫を観た後はアメリエンボー宮殿を通ってニューハウンに向かい、食事後はストロイエを散策・・・とコペンハーゲンの理想的な観光ルートに組み込むことができます。(ぼくも初めてコペンハーゲンに行ったときは、まさにこのルートで観光しました。これはかなりおすすめです!)

是非デンマークに訪れた際は人魚姫を観て、周りの観光客と一緒にがっかりしましょう。

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